花粉症がつらいあなたへ。見直すべきは「腸」でした

花粉症は、鼻水・くしゃみ・目のかゆみといった症状だけでなく、集中力の低下や作業効率の悪化を引き起こすことが知られています。これは「プレゼンティーズム(出勤しているのに生産性が落ちる状態)」の一因となり、働く人にとっては見過ごせない問題です。

国内外の研究では、アレルギー性鼻炎(花粉症を含む)が仕事の生産性を低下させることが報告されています(※1)。日本の一般就労者を対象とした研究でも、軽症例を含めてアレルギー性鼻炎がある人は生産性が有意に低下していることが示されています(※2)。
こうした背景から、近年注目されているのが 「腸内環境」 です。腸は免疫の要であり、腸内細菌のバランスがアレルギー反応に深く関わっていることが明らかになってきました。

腸内環境が乱れると、アレルギー症状が強くなる

腸には免疫細胞の約7割が集まっています。そのため、腸内環境が乱れ、悪玉菌が増えると 慢性炎症が起こりやすくなり、アレルギー反応が強くなる と考えられています(※3, 4, 5)。特に、
加工食品が多い
脂っこい食事が続く
食物繊維が不足している
といった食生活は、腸内環境を悪化させやすいといわれています。

今日からできる、腸内環境を整える習慣

腸内環境を整えるために、まず意識したいのは次の2つです。

食物繊維をしっかりとる

食物繊維は、腸内細菌のエサとなり、腸内環境を整える土台になります。
野菜、きのこ、海藻、豆類、雑穀などを意識して取り入れましょう。

② 発酵食品を日常的に取り入れる

ヨーグルト、納豆、味噌、キムチ、ぬか漬けなどの発酵食品は、腸内の善玉菌そのものを補給できます。
腸内細菌が元気になると、腸のバリア機能が高まり、アレルギー症状の緩和につながる可能性があります(※6,7)。

まず、腸内フローラ検査で「腸内環境の状態」を知ろう

「自分の腸内環境が今どうなっているのか」は、目に見えないため分かりにくいものです。
菅井内科では、医療機関限定の腸内フローラを調べる便検査「マイキンソープロ(Mykinso Pro)※」をご案内しています。
自分の腸内にどんな菌がどれくらいいるのか、腸内環境を“見える化”することで、「自分の食生活を振り返るきっかけになる」「免疫力を意識した食習慣につながる」「花粉症や体調不良への向き合い方が変わる」といった、健康行動につながる気づきが得られます。
医師からの結果説明や具体的なアドバイスをご希望される場合は、菅井内科抗加齢・生活習慣病センターの診療予約よりご予約ください。 ※マイキンソープロ(Mykinso Pro)についての詳細内容はこちらからご覧いただけます

腸を整えて、仕事の質を守ろう

花粉症は、単なる季節の不調ではなく、働く人のパフォーマンスに影響する健康課題です。一般的な花粉症対策に加えて、腸内環境を整えることは、症状の軽減だけでなく、仕事の質を守ることにもつながります。
今年の花粉シーズンは、ぜひ「腸から整える花粉症対策」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

参考文献
※1 アレルギー性鼻炎が欠勤・プレゼンティーズムに影響し、経済的損失を生むことを示した国際研究(Vieira RJ et al.Impact of Allergic Rhinitis Control on Work Productivity and Costs. JACI: In Practice. 2024.)
※2 日本の一般就労者で、アレルギー性鼻炎が生産性を低下させることを示した研究(Sekine Y et al.Association between allergic rhinitis and work productivity in a nonclinical setting: a cross-sectional study. Journal of Occupational Health. 2026.)
※3 腸内細菌と免疫・炎症の関係をまとめた総説(国立健康・栄養研究所「腸内細菌と健康」)
※4 腸内環境の乱れがアレルギー反応を強める可能性を説明(日本アレルギー学会「アレルギー疾患と腸内環境」)
※5 腸内細菌が免疫調整や炎症反応にどう関わるかを示した基礎研究レビュー(Belkaid Y, Hand TW.Role of the microbiota in immunity and inflammation. Cell. 2014.)
※6 食物繊維が腸内環境改善に寄与することを解説(厚生労働省 e-ヘルスネット「食物繊維」)
※7 腸内細菌とアレルギー発症の関連をまとめた国際的レビュー(Renz H et al.The role of microbiota in allergy development. J Allergy Clin Immunol. 2017.)